フランシス・ウィーン『マルクスの「資本論」』
- 作者: フランシスウィーン,Francis Wheen,中山元
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 2007/09
- メディア: 単行本
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『知的野蛮人になるための本棚』に紹介されて気になったので読んでみた。佐藤優が「本書はこれから資本論の標準的な入門書になるであろう。その理由は、著者のフランシス・ウィーン氏が幅広い教養人であり、マルクス主義者の世界内で通じる煩瑣なスコラ学の言葉ではなく、一般の読書人に理解可能な言葉でマルクスが『資本論』で伝えたかったメッセージを提示することに成功しているからだ。」と解説で書いているが、私には本書があまり理解できなかった。
そもそもの話、労働者が搾取されるなんて当たり前の話で、どうしてそんなにもったいぶって書いてるのかよくわからない。それに、資本論で説明されているとされる資本主義の内在論理について、本書が上手く解説できているとは到底思えなかった。Why so?、So what?のオンパレード。もっとわかりやすい他の入門書を読むか、腹を括って資本論そのものを読むべきなんだろうと思った。